来る

一言で言えばホラーとオカルトとイヤミスをまぜまぜしたもの。
※ネタバレしていくスタイルです
 
洋画ですきな監督がギレルモ・デル・トロだとしたら、邦画では中島哲也です。
映像と音楽とよくわかんない感じがだいすき。
なかなか時間が合わなくてやっと行けたけど、見に行ってよかったー!
 
本当に最高。
あんまり人に勧めようとは思わないけどw

 

始まってからしばらく田原家のシーンはとにかく胃が痛かった…
うちの旦那実家がこんな感じじゃなくてほんっとによかった…
もう逃げ出したくてしょうがなかった。てかあんなの絶対私なら帰ってるw
田原家に限らず、結婚式のしょうもないノリ、わけわかんねぇホームパーティ(わけはわかるけど、なんで妊婦のあたしがおもてなしせなあかんねん的な意味で)(感情移入しすぎ)ブログにのめり込んでいく様子、後半で明かされる様々な会話…
はーーーーイライラするうううう
なんで結婚しちゃったんだろ…(感情移入しすぎ)
 
私は現実はともかく、物語のキャラクターに対しては
なぜそうなってしまったのか?を考えて
じゃあしょうがないよね、ってそこまでキレるタイプではないです。
(悪役の気持ちわかるあたしカッケーな中二的思いもあるw)
秀樹だって自分の本心を隠して、いいかっこしいで八方美人なのは
なんとなくの理由というか背景は見え隠れしていて
秀樹にも同情すべき点があるとは思います。
思ったけどさあ、お前だけはまじで許さない。
私が独身だったら違ったかもしれないけど…まじむりー。
だから、秀樹がああなって嬉しかった的なことをカナが言ったとき
そりゃそーだわって深くうなずいたのでした。
でも同じクズでも津田はめっちゃすきなんだよな。
優しくしてくれたからかな?w
 
しかし、そうやって変わってくカナを見ているのは本当にしんどくて。
私は元々子供いらないと思ってるけど、やっぱりやめとこう…ってなりました。
絶対私はカナみたいになる。
私自身は別にカナみたいな境遇にいるわけじゃないんだけど…
そこまでカナの肩を持ってみてしまう自分が怖いというか…
 
ま、そんな胃の痛さを吹っ飛ばすぐらい小松菜奈くそ可愛い。
 
…っていうところまで鑑賞後にガッと書いたんだけど
カナに感情移入してみていたので他の登場人物の動きがあんまり覚えてません。
なんか映像見るときに、誰かに感情移入しすぎて
全体の流れが追えないタイプなのでそこなんとかしたいな…
まあ何度も同じ話見れるってメリットはあるけどw
 
印象としては松たか子とあのお祓い。めちゃめちゃ格好良かった。
あれだけ大規模なこと自体もすごいけど
あそこに集まった人たちもすごいなあって。
沖縄のおばちゃんたちのポップなのにそこはかとなく感じる絶対こいつら凄いやん感とか
「だれかひとり着いたらええやろ」的な発言とか
こんなにその世界の強そうな人ばっか集めてやばない?って
ここにきてようやく焦り始める。
 
柴田さんはぶっちゃけ終わってから柴田さんだってことに気付いたw
一番すきなキャラかもしれない。格好良すぎ。
ちょっと順番が前後しちゃうけど、全部カナがやったことだと思ってて
秀樹の死に方も本当はカナが殺したのに、秀樹の幻覚?幻想?で
ああいう死に方なのかなって思ってたけど
腕が取れたときは周りも目撃してるし、その後再登場した時も腕ないし
本当にこれはよくないものの仕業なのか?と思い始める…
 
柴田さんと言えば、この映画のベストオブセリフ(正しいセリフじゃないけど)は
「痛みこそが生きている証」
本当そうだよ、だからピアスとか開けちゃうんだよね(メンヘラの発言)
まあそれは置いておいたとして、その傷的な意味だけの痛みだけじゃなくて
悲しいとか辛いとかそういった痛みも生きているからこそ。
からの喜びも楽しみもすべてのことが生きているからこそ。
血が出ない痛くないってことだけじゃなくて
ずーっと幸せを思い続けてそれしか見えなくなった田原はやっぱり死んでるんだよなぁ…
はい、ちゃんと生きます…(霊媒師に心酔しすぎ)
 
マコトと野崎のオチは素直に受け止めて、ハッピーエンドってことでいいのかな。
子供が出来ないこと、大事なものを作りたくない気持ち、おろさせたことへの罪悪感
そういうものを乗り越えて、3人は幸せに暮らしていくのかな。
オムライスだけの世界じゃなくて現実を受け入れられるようになるのかな。
でも、完璧な親なんていないし、親の心子知らずだし
チサが愛されてないって思ってしまったら終わりなのかな。
 
映画の感想とか書いたことないからめっちゃ支離滅裂w